GoldenClassic
「紳士の帽子」
bespoke
ClassicHat
no. 6
vintage tasmanian wool & cashmere
with
red lining
「Classic Beret」
狼団仕様
「バカらしいと思うかもしれないが、真の革命家は愛によって導かれる、、、」
(チェ・ゲバラ)
ジョン・レノンが「世界で一番カッコ良い男」と評した革命家は、いつも雄々しい髭とベレーを被っていた、、、
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「紳士の帽子」、ニューリリースは正しく男の「クラシック ベレー」です、
このベレーの製作にあたってはかなりな「研究」と試行錯誤を行いました、ベレーにもいくつもの種類があり、表情もさまざまで、実際に何個かの試作品を製作して試さざるを得ませんでした、
このベレーの原型になったのは第二次大戦やチェ・ゲバラなどのアーミーユースのものですが、やはり分量感が要で、仕立て上がったこれは割と成功したと思っています、
男らしさと、ある種の端正さ、少しの甘さをほど良く感じさせるものが欲しかったのです、
ベレーは、馴染みが少ないと思いますが、被り方さえ知ってしまえばこれほど男を端正に凛々しくみせてくれる帽子も他にありません、
アトリエでも被り方の基本をお教えしますが、
コツは思い切って斜めに被り、一方(これは右側、左側でいろんな流儀があります、)を膨らませ、片方は前に垂れるように押しつぶす、その後に上に少し押し上げるようにして襞をつくります、
慣れてしまえば簡単です、
このベレーは、「話題の」狼団のユニフォームとしてフーデイに合わせるために設計したものですが、
ドレスダウンだけでなく、スーツやブレザーに合わせてもカッコ良いと思います、
思っている以上に男のカッコ良さが出る帽子です、
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今回の「クラシック ベレー」、素材にも独特に拘りました、
これは本来は「フェルト」で主に製作されるのですが、そんなフェルトを見ても私が気に入るハズもなく、
さんざ、迷ったあげく、レッドルーム秘蔵の「ヴィンテージ タスマニアンウール&カシミア」を使うことに決心しました、
色は上品なダークネイヴィー、このダークネイヴィーは良い色だと思います、
かなり密に織られているので耐久も大丈夫だと思います、何より、「しっとり」とした上質が表情に現れています、
写真では実感できないでしょうが、手に取ると頷かれると思います、
裏地には、「クラシック ハンチング ツイード編」で使ったオレンジと同質の鮮やかな赤のフランス製の防水コットンを使っています、
この対比が「狼団」らしい、
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「紳士の帽子」
この半世紀で私は、ロンドン、ウイーン、ローマ、パリ、そしてブリュセッルで帽子を注文してきました、これらは、極めてクラシックなものから、自分のスタイルに即した少しダンデイなものまで様々です、
何故、bespokeし始めたかを思い返せば、やはり既製品の質では飽き足らなかったことや、フィットの問題があったと思います、これは靴と同じです、
丁寧に良い素材で仕立てられたものには、精緻な「クラフト」としての魅力が宿っています、
私は、今回の優れた職人さんと幸いにも出会って「どういう帽子をつくりたいのか」と先ず尋ねられたとき、
その答えも理想の帽子を求めて右往左往した自分の経験の中にあると思いました、
そこで、
私は、先ず被る「本人」にとして何時も思い続けていた帽子の条件を素直にリストアップすることにしました、
壱、一年中使えて気楽に被れて格好良いものが欲しい、
弐、とにかく雰囲気がある帽子が欲しい、仮縫いを重ねて自分のスタイルに馴染むことを考えて仕立てられたまともなbespoke suitsのようにちゃんと「装い」に対する考えを持ったものが良い、
参、ヘアスタイルを崩さず、しかし風に飛ばされることなくフワッとフィットする被り心地の良いものが欲しい、
まだまだ細かく色々、書き出しましたが私にとって大切な点はこの三つです、
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先ず、第一の「課題」、、、
「帽子は好きなんだけど、何か子供が『借りてきた帽子』を被っているみたいで似合わないなぁ」と感じたことはありませんか、、
若い私はコレがとても気になりました、ロンドンの店に並ぶクラシックハットはそれ単体で見ると素敵なんですが、買ってもなかなか被る機会がない、はっきりいうと自分の顔と頭に巧く馴染まない、、これは、街中で帽子を被っているヒトを見てもいつも感じることです、
それと、やはり「装い」を限定してしまう帽子が多い、カジュアルにもスーツにも合って、かつ一年中使えてスタイルとして馴染んでくれる帽子はないものか、、、
そして「雰囲気」のある帽子、、、私は1920〜30年代の「adam」(今回は決してエスクワイアではないと思いました、)を精査してあの時代の帽子が持つクラシックだけれど少しダンデイな色気がある雰囲気が欲しいと思いました、
今回、設計してみて再認識したのは、今の既製品の帽子は「平坦」なのです、それが妙にオジサンくさい、
「adam」などをじっくり見ると気付きますが、本当のクラシックは意外に分量感が大胆です、アーテイで「手」が感じられる、それがエレガントさと色気をだしています、
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そして、「フィッテイング」です、
何故か「帽子の被り心地」というのは意外に見過ごされていたり、無視されています、
しかし、「被り心地」の良さというのは「一年中気楽に被れてカッコ良い帽子」には不可欠な要素です、
先ず、これは当然、「頭の形」というのを考えるべきです、
欧米の後頭部が出たオーヴァル型の頭に対して、日本人の頭は「絶壁」という言葉さえあるぐらい「●型」に近いのです、
欧米の帽子はこのオーヴァル型の頭に合わせてフィッテイングを考えているために深くはいるようになっています、
しかし、横幅の広い日本人の頭ではピタッとしすぎて、帽子を脱ぐとヘアスタイルの横がベタっとおさえつけれてしてしまうだけでなく、周囲のサイズは合っていても被り心地としてはキツく感じるはずです、
これでは到底、快適とは云えません、
日本人の頭には、帽子がフワっとのるようにフィッテイングして、かつ風にとばされないというのが理想です、今回は日本人の頭にあった型と「フィッテイングのあり方」を職人さんと一緒に特に工夫してみました、
このフィット感には驚いてもらえるのではないかと思います、
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紳士の帽子はbespokeであるべきです、
紳士の帽子は正しいフィットでなくてはいけません、
(サイズがはっきりしない方はアトリエで採寸いたします、
また正しいサイズの測り方をR.H.研究ノートに後ほど記します、)
Notice: ヴィンテージ素材を使用していますので生地に限りがありlimited editionです、「R.H.研究ノート」に補足画像を添付しています、(画像no.)
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